アルファ女性がAV男優と交際(1)

 某カリスマブロガーの女性が熱愛発覚。お相手はカリスマAV男優。リスクのあることしたなあ……と、驚いた。

 女性どうしの格のはりあい、世間ではマウンティングと呼ぶらしいが(笑)、AV男優の恋人になるような女性は最底辺にランキングされてしまう。セックスの魅力に陥落し、我を忘れるような女性は同性から侮蔑されこそすれ、尊敬されることはない。

 いい女ぶって恋愛ネタで講釈たれても、「竿一本でいいなりになるくせに、偉そうすぎない?」と突っ込まれて終了だ。

 イメージづくりや、マウンティングが存在価値の全ての書き手なのに、それらを全て放棄して恋に生きるとは意外であった。

 といっても恋というよりも、プロのセックスが忘れられなくなって依存開始してるにすぎないだろうが。興味本位で試し食いしたら、想像よりもはるかにキモチよく、離れられなくなったといった展開だと察するが……。

 女性アルファブロガーAV男優と交際って、書き手としての自分の価値をゼロにする無謀な行為だ。だって書くのは結局は恋愛ネタなのに、「AVみたいなセックスしちゃダメ。女性はもっと繊細で複雑」などと、女性が好きそうなド正論(嘘だけどさ)を吐いても説得力はゼロになる。

 だってAV男優のAVみたいなセックスに夢中になってズルズルと交際してしまっているのだから。

 AV男優と交際しても、バラエティ番組のヒナ段でぶっちゃけトークするにはプラスになる。むしろ子供産んでシンママとして育てながら、「男の子が生まれたけど、父親似のセックスが上手い男性に育ちそう」なんて話せば視聴者は大喜びだ。

 だが文章を書きたがるような女性は上昇志向が強いので、ヒナ段で戦うような生き方は本来は嫌いなはずなのだ。バラエティタレントだったり、女性文化人だったり、「作家」を目指すのが普通である。

 でも、それらを全て放り捨てて、AV男優とのセックスに溺れるとは想像もつかなかった。バカなことしたなあ……と、つい思ってしまう。

 しかし同時に聡明で賢明な女性だったのかもしれないと、考えてもしまうのだ。

 自分にとって本当に必要なのは、女性どうしのマウンティングで上位になることや、作家になることではなく、AV男優のプロ水準のセックスなのだと悟ってしまったのだろう。

 本当に必要なのはセックスとは呆れてしまうが、セックスレスで離婚する夫婦は多い。セックスめあてで旦那と結婚したわけで、女性としてどうかと思う。しかし離婚の理由としては充分だったりもする。

 そんなことになるくらいなら、セックスめあてでAV男優と交際するのも、ある意味での「堅実婚」なのではないか。これはこれで、女性の書き手の生き方として正解なのかもしれない。

 某女性ブロガーが結婚したが、お相手は専業主夫のニュアンスが強い男性だった。そんなのと結婚しても、女性どうしのマウンティングでは負け続けるだけで女のランクは下がってしまう。

 そんなのは承知の上で、専業主夫っぽい男性と結婚したのは、意外な堅実婚に思えた。自分のキャリアのプラスになる男性を探して時間を浪費するよりも、自分のキャリアのプラスにはならないが、邪魔になることもない男性と結婚するほうが「堅実」だったわけである。高齢出産も回避できるし。

 マウンティングの世界で生きている女性に見えるのに、結婚や恋愛に関してはマウンティングに負けても堅実なことをする彼女たちは、とにかく意外だ。

 彼女たちの読者とは、正反対の人生設計をしてしまうのだ。

 そんなコたちの原稿を真に受ける女性読者は、救いようのないバカなのかもしれない。書き手の嘘を、まるっと信じ込んでしまっているのだから。