前田敦子はなぜAKBのセンターにされたのか?
前田敦子がAKB48のセンターに抜擢された理由が、いま一つはっきりしない。
結果的には彼女以外に考えられないわけだが、あくまで結果論だ。前田敦子がセンターにふさわしい理由を後出しジャンケンで出してるにすぎない。
前田をセンターにするのは、ブレイクする遥か前のこと。AKBが地下アイドルでしかなかったころに決まった。秋葉原の狭くて小さな劇場でライブやってた頃に、前田をセンターにすると決まった理由がピンと来なかったわけである。
……で、バラエティ番組を見ていた時に理由らしきものに気づいた。
AKBの初期段階で、前田敦子と一緒にセンターやってたコが出演してたのだが(名前は忘れた)、目の形が前田敦子そっくりだったのである。てゆうか、ほぼ同じだった。
ま、大人の事情とゆうか、医学的な事情というか、はっきり口にできない理由で彼女と前田敦子は同じ目の形をしている。同じメヂカラなわけだ。
AKBのごく初期に、センターを務める女性に求められるメヂカラというのがあったわけだ。それにそのコと、前田敦子に従った結果、彼女たちは同じ目のカタチになった。
そうゆうことじゃないかと思うのだ。
小箱で地下アイドルを見物している時に気づいたのだが、ある女のコがセンターで歌っている時だけ、グループ全体の見栄えがビシッと締まるのである。そしてそのコが格別にかわいいわけではない。
ブスではないが、普通にかわいいだけなのである。
他のコたちだって同じくらいにかわいいのに、何で彼女がセンターにいる時だけ全体のビジュアルがビシッと締まるのか、よくわからなかった。
わからなかったから、じっくりと観察した。
そして気づいた。
ポイントは目の大きさだったのである。
不思議な話なんだが、なるべく目のデカいコをセンターに据えたほうが、グループ全体がまとまって見えるのである。
むろん動画で見たり、雑誌の写真で見てる限りでは気づかない。あるいはアリーナやドームといった大箱で観てもわからない。遠すぎて目の大きさまでわかるはずもないからである。
しかし秋葉原の小劇場で見ると、目の大きさまではっきりとわかる。そんな環境でセンターを務める女のコには、デカい目が求められるのである。
前田敦子にはデカ目という印象がない。
そんな反論をされそうだが、これはあくまで他のメンバーと比較しての大きさである。大島優子や指原莉乃よりもデカ目ではあれば、センターを務めるにふさわしい。AKB以外の眼の大きいコと比較する意味はないのだ。
で、前田と一緒にセンターだったコの瞳は、前田敦子と同じものなのだ。
つまり運営サイドが求めるメヂカラというのが最初からあって、それに前田敦子とそのコが適応し、その目のカタチに進化したのである。なるべくデカい眼で、なるべく前田のあのカタチで。
しかもそれは今の前田敦子の眼の形ではない。
今の彼女はグループアイドルのセンターではなく、ソロ活動するきれいめ女優さんだ。求められるメヂカラが違うから、別の進化を遂げている。あくまでAKB当時の彼女の眼の形がセンターとしてはベストだったと認識していただきたい。
私が言及したい裏の意味を忖度していただけるだろうか?
前田敦子をセンターに推したのは、秋元康とダンスの先生だったと噂できいた。ダンスの先生はライブ志向なので、動画や写真での見栄えよりもライブでの見栄えを重視する。
この場合は秋葉原の小劇場という、狭くて小さい箱でのグループ全体の見栄えである。
すると他のメンバーと比較してデカ目の前田敦子をセンターにした方がすわりがよく、グループ全体がビシッと締まることに気づいたのではないだろうか。そして秋元康も同じ意見だった。
小箱で活動する地下アイドルのセンターを誰にするか考えた時に、比較的デカ目のコをとりあえずセンターに置いとくのは、ごく当たり前の判断だ。ごく定番の考え方で、別に不思議なことではない。
しかもセンターは不動ではなく、適度なタイミングですげ換えるものという考えを秋元康が持っていたとしたら、「とりあえずデカ目の前田でも置いとくか」という判断で何の問題もない。
比較的にデカ目の前田を置いて機能しなければ、大島でも渡辺でも誰でもいいからスイッチすればいい。どうせいつか換えるのだから、今現在は前田で試してみるか……というノリだったのではないか。
前田敦子がセンターに抜擢されたのは、その程度の理由だったんじゃないかと思うのだ。
前田敦子と同じ瞳をもつ、もう一人のアイドルがいた。
前田と同じ道を歩むべく進化したのに、表舞台から消えてしまった。
運命の不思議さに、しみじみとしてしまうのである。