安倍晋三の季節の終わり(2)

 ボロボロの民進党や、古い体質の共産党など、今の自民党なら誰が総理になっても勝ててしまう。「総理が安倍でなくても、自民党は困らない」なんて空気が、自民党内部と国民の中にあるのではないか。

 それらの民意を、今度は安倍晋三が「忖度」してゆく時期になったのだろう。

 個人的には安倍ちゃんは好きだし応援してる。第二次安倍政権の死期を悟り、残り短い任期の中で、やれることを全てやろうと生き急ぐ気持ちもわかる。

 しかし健康問題も抱えてる安倍ちゃんなのだから、そろそろ長期療養に入って体調を整えるいいチャンスではないか。

 鋭気を養った後で不死鳥のように復活し、さらなるアベノミクスで景気回復の矢を連射し、さらなる支持率を獲得したうえで、盤石すぎる第3次安倍政権の樹立を目指すほうが、前向きな気がするのだ。

 現政権でやれることを全てやるのは、確かに大事なことだ。しかし次に誕生する政権に対して上手く引き継ぐのだって大切だし、安倍スピリッツを受け継ぐ後継者の育成だって大切なのだ。

 いまの安倍ちゃんにそれらができるとは思えない。

 安倍ちゃんのことを応援してるからこそ、彼に引導を渡してやる優しさもあるとは思うのである。

 安倍ちゃんお疲れ。

 いまはゆっくり休むといいよ。

 第3次安倍政権が、あなたを待っているのだから。