地下グラドル

 地下アイドルとアイドルの線引きはどのへんだろうか?

 どうも地上波テレビ番組に出演できてるか否かが、仕分けのラインらしい。地上波に出演できるのがアイドルで、地上波に出演できないのが地下ドル。地上に縁がないから地下アイドルか……。うまいね、どうも。

 ではグラビアやってないのに、グラドルを自称してる場合は地下グラドルと呼んでさしつかえないかもしれん。漫画週刊誌や実話誌(実話**なんて名前のオヤジ雑誌とかね)に登場してないのは、地下グラドルと今は定義したい。

 地下グラドルはやっててツラくなる仕事だろうと察する。

 アイドルならば、それなりに楽しいことあるじゃん。

 俺みたいなキメぇオッサンしかファンがいなくても、ライブでサイリウム振ってくれて光の海を見せてくれて、タイガー! ファイヤー!とコールして盛り上げてくれれば、アイドルちゃんにはそれなりに高揚感があるだろう。

 やりがいってやつだな。

 グループには同じ夢をめざす、仲間や友達もいて一体感もあるし。それは一般人にはなかなか得がたい感覚だ。

 私も会社勤めをしていたこともあるが、社員どうしの仲が悪かったり疎遠だったりして、同じ目標(数字とか?)をめざす仲間意識がどうしてももてなかった。

 みなさんはどうだろうか? 社会人になってから、仲間意識をもてるチームメイトがいる職場だったですか? 私はそういう職場もあったし、ない職場も経験した。仲間意識がもてない職場は、生きてる実感なかったなあ。

 てゆうか、そんな甘っちょろいこと言ってるダメ人間だから、私は売れないライターなのだろうか? 生きてる実感など、妻や子供と過ごす時間や、妻子のために仕事する責任などで堪能すべきことなのか?

 なんだか自分が子供のように幼稚なことを考えてたような気がしてきたな。とはいえ妻子がいないわけだから、ピンとこないわけだけども。

 話を戻すと、地下アイドルよりも、さらに過酷なのが地下グラドルではないかと思うのだ。ライブの高揚感はなく、同じ夢を追うチームメイトもいない。撮影会モデルの仕事はライブみたいなもんだけど、中年男に囲まれて写真撮られるだけってのも、テンション上がらなさそうだよなあ……。

 そりゃ写真撮ってくれて、作品をプレゼントしてくれたり、自分のサイトにアップして拡散してくれるなどしてくれるのはありがたいし感謝してると思うけど、とはいえライブのようなやりがいを感じられるはずもない。

 なんだか文章を書いてて、アイドルグループに入れてもらえない、ぼっち巨乳が地下グラドルなのではないかと考察が発展してしまった。確かに地下アイドルにも乳のデカいグラビア要員って需要があるもんな。

 そこに入れなかった……と、みなせないこともない。

 歌もダンスもイマイチで、ぶっちゃけ顔も……、だからグループに入れてもらえません。しかし胸はおっきいです。

 そんなコがソロでグラドルに挑んでノシ上がるというよりも、ぼっち化してさびしく撮影会モデルこなしてます的な光景が脳裏に浮かんでしまった。実際にそうなのかはよくわからんが、なんだか妙なリアル感がある妄想だ。

 地下グラドル、ファンの男性は応援してあげて欲しいよなあ。なんだか私も誰か応援してあげようかという気分になってきたよ。自分を応援してくれる読者を、つくる方が先という気もするが。