まほろ駅前狂騒曲

 まほろ駅前狂騒曲を鑑賞。

 

 ●松田龍平だけにしかない魅力が薄く見える作品

 バスの中で松田龍平が負傷し、思わず殉職してしまうのかと思ってドキドキしながら見てしまった。もちろん松田優作の太陽に吠えろでの殉職シーンを思い出したからである。龍平も殉職が似合う役者だよなあ。

 松田は無表情なので何を考えてるかわからず、不気味だったりえたいのしれないところがあるのが特徴だ。だからバスの中で無表情でいた時に、こいつキレるのかな? キレたら何するかわかんないな? という期待と不安がこみあげてくるのだ。

 このへんの感じが、松田龍平だけにしかない魅力ではないか。それがうっすらと見えたのは収穫であった。

 しかし、あくまで、うっすらとである。

 ただ本当はその魅力を出し切って欲しいのだが、役と脚本に恵まれないと、役者単独ではどうにもできんのも現実だ。今後に期待したい。


 ●映像としては一応、完結らしいが?

 映像作品としては、一応は完結らしい。しかし物語としては完結していないので、続編は全然つくるべきではないか?