黄金を抱いて飛べ
黄金を抱いて飛べを鑑賞。
●取捨選択を間違った作品
取捨選択を間違った作品ではないか。長編小説をそのまま映画にするのは映画の尺は足りない。何かをバッサリ捨てなければならない。それに失敗してしまったのではないか?
本作で重要なのは、浅野忠信と妻夫木聡のボーイズラブ的な友情と、西田敏行の父子関係だ。この三人に焦点をしぼり、そのために必要なエピソードがあれば原作になくても追加すべきだ。
チャンミンは実は不要なキャラで、時限爆弾を制作するのに必要なだけ。バッサリ削除すべきだったと感じた。皆で韓国や北朝鮮に逃亡するのかと思ってたら、そうでもないし……。
全ての登場人物を均等にとりあつかったら、均等に中途半端になってしまった。説明不足である。
●映画そのものはスリリングで退屈はない
ひたすらダイナマイトの力押しで、金庫の中に黄金があるか否かすら不明……って、いかがなものかとレビューにあった。
しかし見てる限りでは退屈はなく、ハラハラさせられた。緊張感のあるエキサイティングな映画で、見て損するものではない。そこはわざわざ指摘するところでは、ないかもしれん。