エンドオブザワールド

 エンドオブザワールドを鑑賞。

 2004年のテレビドラマ版のほう。

 タイトルは原作小説の「渚にて」のほうが、イメージをかきたてられるので良かったなあ。

 世界の終わりは、なぜか波打ちぎわがふさわしい気がする。それも夏が一番だな。夏は終わるものだから、終末感が似合うのかなあとも思ったり。

 僕ら人類は海から陸にあがった生物だから、死ぬときは海にまた戻りたくなるのだろうか? 水のむこうにあるのは三途の川の死の世界かもしれないし。

 星新一が、海にボートを出して死を待つシーンをほめてたなあ。確かに一人で死を待つなら、そうするのがいいよな。

 そう思って楽しみにしてたシーンだったが、見てがっかり。小さなゴムボートにのって、狭苦しそうにしながら、魚がいそうにもないのに釣り竿を出してるのはマヌケな気がした。

 しかもそれがラストシーンかと思ってたら、全然違ったとゆう(笑)。

 渚のシーンはあったが、どれもそんなに美しくはないのだ。

 いろいろがっかりさせられた。

 世界の終わりを描いた映画だと、渚のシーンが美しいといいよねえ。タイトルは忘れたけど、フォックス系列の映画で、隕石落下で人類が滅亡する映画。あれは渚で主人公とヒロインが結婚式をあげるシーンがきれいでよかったなあ。

 主人公とヒロインがベッドで終末を待つ。死の恐怖におびえる彼女をなぐさめる男。ドーン、ドーンと隕石が落下する音がきこえる。それが近づいてくる。画面が暗転。

 同じテーマだけど、渚の美しさと終わりの描き方はこっちのがよかった気がするね。