サイレントヒル2(ゲーム動画)
サイレントヒル2を鑑賞。
結末はいい。
しかし結末に至るまでの伏線らしきものがあるだけで、結末をより盛り上げるためや、より感動的なものにするための工夫がない。
退屈させない熱量高めのエピソードが次々に描かれ、最後に結末をくっつけて物語は完結。いわゆる串団子形式だ。
初歩的で雑な物語構成なのである。
もっと前半部分から結末を匂わせながら、主人公が真相に気づきそうになりながら、気づきたくない……といった葛藤を描くべきではなかったか?
……って、実は小生、小説を2冊ほど出版したことがある。
2冊めを書いた時は地獄で、締切の重圧につぶされそうになった。脳汁がブシャーっとほとばしり、こうすれば物語を完結させられるのだという手ごたえをつかんだ。。
それは確かな感触で、力強いものだった。
しかし強烈に限界も感じた。
締切のプレッシャーは強烈だし、作品はよくある夢オチ(一度はやりたいものなのだが……)。しかも、ここでは書けないような恥ずかしいことが沢山あり、挫折感を味わった。
苦かった。
しかしサイレントヒル2を見ていて気づいたのだが、実は私の2冊めと本作は内容がよく似ているのである。夢オチで、男が真相を悟る内容だし。
昔の自分はがんばってたんだなあと思ってしまった。
ホラーなどロクに読んだこともないのに挑戦し、世界的なヒットゲームと似た物語を書いてしまったのである。
そりゃ、売り上げがイマイチだったとか、クオリティ的に不本意とか、問題は多々ある作品ではあった。
しかし世界的なヒット作と似た内容なのは事実なんだし、至らないなりによくやったのではないかと自分をホメてやりたい。
もう一回、チャレンジしてみようかな……。
そんな気にさせられた。
本作をプレイしてそんな感想を持つのは私ひとりくらいだろうが(笑)、素直な本音として書きとめておきたかった。