某パヨク女性が#MeToo (1)

 某パヨク女性がレイプ体験を告白した。流行りの#MeTooだ。文体がサブカル純文学調(佐倉まな文体?)というのでしょうか? オッサンの私にはまぶしく見える感じと、いまどき風でげんなり萎える感じと、二つの感情が出てくる。

 文章は街宣のスピーチ原稿というのに、違和感を感じた。

 色々と問題点はあるものの、トータルとしていい文章だ。しかし駅前広場や路上で、マイクをもって通行人にアピールするにふさわしい文章なのかといえば、ちょっとわからない。

 あまりに私小説的すぎやしないか?

 私小説というのは、嘘と本当が混ざったものだ。私小説で起きたことが、現実に起きたことなのか否かは実はあやしい。西村賢太私小説では、作者は恋人にDVしていたことになっている。

 でも実際にDVしてた保証はないのである。

 DVしてなくても、作者は責任をとらなくてもいい。太

 西村賢太私小説を読みながら忖度すると、明確には書かれてはいないが、彼の父親は強盗しようと侵入した家で強姦もやってる風なのだ。それが理由で、西村賢太は家を出て現在に至るとされている。

 でも、実際にそうだったかどうかはわからないし、真っ赤な嘘でも作者は責任とらなくていいのである。

 私小説とは、そうゆうものだ。

 そのサブカル純文学私小説の文体で描かれるレイプ体験告白に、私は強烈な違和感を抱いてしまうのである。別の文体を選ぶべきではなかったか? 街宣スピーチにふさわしい文体とも思えないが?

 ちょっと彼女の中で、境界線があいまいになってる不安を感じた。

 告白の内容はこうだ。

 ファッション誌には身長160cmで45kgもある女性はちょいデブと書いてある。自分は160cmで48kgの14歳で、周囲から安産型と呼ばれる処女だった。

 ……って、このくだりが何アピールなのか、オッサンの私にはよくわからんのだ。

 いわゆる裏垢女子の書いた文章なら、14歳の頃から発育充分なセクシー女子で、女目線かせみたらモデル体型ではないデブ女子だけど、男目線ではそそるヒップのグラドル体型ちゃん、デブではありません……となるだろう。

 しかしこれはレイプ告発の街宣スピーチの原稿なのである。

 このくだり、必要だったのかなあ?

 若干14歳にして性的な目線で見られがちで、本人は戸惑った。本人の意図にかかわらず、エロ目線で見られてしまう性的被害者でしたと表現したいのだと、好意的に解釈することにする。

 その10年後にレイプされたと、体験告白は続く。

 24歳で強姦されたのだ。「壊れてしまった金の腕時計」とあるから、かなりの暴行を受けたのだろう。しかし腕時計が壊れる暴力ってのも、ピンとこないのである。肉体的な外傷の描写はなく、金の腕時計が壊れたのだ。

 金の腕時計とは何なのだろうか?

 純金製の腕時計をしてたのなら、彼女はお金持ちである。私はスマホで時間を見るので、時計はしないし買う金もない。そんな私だから、ここで金の腕時計が何を表現したいのか、よくわからんのだ。

 金時計は何かのメタファーなのだろうか?

 メタファーというのなら、そもそもレイプ現場に金の腕時計がなくても、私小説的には構わないのである。それが嘘であってもいい。

 しかしコレはレイプ告発の文章なのである。

 嘘があってはならないし、メタファーは必要ない。レイプされた当時、金の腕時計をしてなければならないのである。そうでなければ彼女は嘘をついてることになり、レイプ告発の文章としては、ありえないのだ。

 気になるレイプ告発描写はさらに続く。

 「すぐそこにあるホテルの部屋のドアが、はるか遠くにあるかのように見えていた」とあるので、腕時計を破壊するほど暴力的だった男から逃走できなかったと想像できる。すぐそばのドアまでたどり着けば、ホテルの従業員の助けを呼ぶこともできたのに……って、レイプ現場とされるのは、ホテルなのかよ!

 なんでレイプ被害者がホテルにいるんだよ!

 (続く)