乃木坂46と欅坂46はAKB総選挙に参戦すべき

 AKB総選挙が八百長っぽくなるのは、ヒリヒリするような勝負の世界ではなくなっているから。A子とB子ではどっちがランキングが上なのか知りたいから、それを見せてくれるのが総選挙のはず。しかしその緊張感がない。

 八百長というよりは、茶番劇と表現する方が正確なのかもしれん。

 アイドルのファン心理というのが、ここ数年でガラリと変わったのかもしれない。

 昔だったらモーニング娘。の中では、誰と誰が仲が悪いのかはファンの最大の関心ごとだった。

 AKBの中で誰と誰が仲が悪いのか? あるいは総選挙1位を獲るのは前田敦子なのか大島優子なのか? なんてのもファンの興味を大いにひいた。

 だが今のファンというのは、不仲問題やライバル対決問題などに興味を失ってしまったように見えるのだ。アイドル業界の知人になぜそうなったのか質問したら、「単純に飽きたから」と回答をされた。

 確かにそうなんだろうなあ……。

 確かに今のファンたちは、乃木坂46が総選挙に参戦したら上位を乃木坂が独占するとか、欅坂46で不仲なのは誰なのか? なんてことに興味はなさそうだ。

 アイドルたちの不仲・対立・競争を見たがってしまう私は、オッサンであり古い男なのだろう。老害とゆうか。

 とはいえやっぱり勢いのある乃木坂46白石麻衣なら、渡辺麻友に圧勝するかもしれんとか。白石では政治力では指原莉乃に負けそうとか、つい妄想してみたくなるのだ。

 ニュージェネレーションだったはずの松井珠理奈が伸び悩んでいる今なら、のびしろありげな平手友梨奈のほうが順位が上になるかもとか、つい知りたくなってしまう。

 欅坂の長濱ねるは人気ありそうだから、グラビアやってなくても山本彩くらいには勝ちそうだなあ……とか。

 アイドルたちの順位が知りたい欲望に応えてくれるのが総選挙だったはず。なのにその期待にちっとも応えてくれないのが現状なのだ。

 乃木坂欅坂のソニーミュージックが総選挙に否定的とか、キングレコードとの利害調整が難しいなどの大人の事情はよくわかる。そもそもファンが求めていないという市場の論理もわからんではない。

 しかし私は見たいし、知りたいのだ。

 乃木坂46欅坂46が総選挙に参戦する姿を。だって、そもそも坂道系って、AKBの公式ライバルだったじゃん。ライバルなのに戦ってないのは、おかしいよ。

 老害オッサンのわがままかもしれんが、観たいものは見たいのだ。