AERAの竹下郁子記者が炎上(2)

 そして竹下郁子記者が批判するゼロ戦戦艦大和だが、私は大好きである。なぜならそれらは殺人機械ではあるが、平和の象徴でもあるからだ。

 ゼロ戦は世界最高峰の性能を持つ戦闘機であった。

 しかし防弾装甲はゼロに等しく、操縦する兵士の命は軽んじられていた。ちょろっと被弾しただけで炎上し、すぐに墜落したのである。

 出撃に続く出撃で、日本軍のエースパイロットは疲労。出撃中に居眠り操縦で墜落する機体も多かったそうだ。戦闘で撃墜されるよりも、居眠りで墜落する機体の方が多かったという証言もきいた。

 嫌なもんだよな!

 エースパイロットの生命すらロクに大事にする気もない、ワタミよりもブラックな日本軍……って何なの?

 戦艦大和も同様だ。

 世界最高峰の戦艦でありながら、出撃しても護衛機はない。護衛もなしに戦闘したら、負けて当然。結局、轟沈した。

 日本人の生命がひたすら安く失われてしまうことは、戦争オタクであれば身に染みてわかるはず。そんな予備知識をえたうえで、日本の空を飛ぶゼロ戦を見ると、改めて「戦争は嫌だ。憲法9条、最高。目指せ平和国家ニッポン!」と、不戦の誓いをせざるをえないのである。

 ゼロ戦が戦争のない日本の空を飛ぶことは、平和の象徴として何の問題もない。

 竹下郁子、貴様は間違ってると言いたい。

 あと、NHK特集の動画を見た

 太平洋戦争に参戦し、ゼロ戦とも戦った元米軍パイロットがゼロ戦を修理して飛行しようというのだ。檄戦があった南太平洋からゼロ戦の部品を集めて、修理して組み立てるのである。全て本物だ。

 NHKの記者は元米軍パイロットに質問し、彼は笑って答えた。

 「今は敵機(のゼロ戦)をつくっているのですね?」

 「いや、もう敵ではなくて骨董品だよ」

 このやり取りに私は感動した。

 ゼロ戦は敵機であり、日本は敵であった。しかし今後はずっとゼロ戦は骨董品であり、日本が米国と戦うことはないのだ。

 そんな意味を勝手に私は読み取ってしまったのである。

 もしかしたら私の気のせいかもしれない。

 しかし、ゼロ戦を骨董品として復元する元米軍兵士にちょっといいものを感じてしまったり、武力衝突することのない日米関係は改めていいなと思ってしまった。

 竹下郁子が「加害者意識の無さ」を指摘するのはかまわない。

 一理あるとは思う。

 ゼロ戦が平和の象徴であっても、何の矛盾もないのである。

 以下に引用する動画の、5分以降を見て欲しい。

 「ゼロ戦は骨董品だよ」と笑いながら言う、元米軍兵士が登場するのだ。

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