AV出演をオファーするのは、「優しさ」かもしれない
AVの出演強要問題。
あたり前だが強要したらいかんだろ。どうも問題になってる事務所は、芸能界志向の強い女性に対して「まずはAVデビューして芸能界をめざそう」ともちかけているそうなのである。最初から芸能界志向の女性を狙ってんじゃないかな。
芸能界をめざすくらいだから、それなりにキレイでカワイイ。そんなコのセックスを撮影すれば、エロいAVになる。芸能志望だから歌や演技やダンスも、そこそこできるだろうし。目のつけ所はいい。
「そうやって女のコを騙している」
「騙される女がイテぇ」
なんてつい考えてしまう。
いずれにせよ、事務所は悪という認識だろう。
だけどねえ、本当に事務所は悪なのだろうか? いや、悪いのは間違いない。だけど芸能界志望の女のコに、AV出演をもちかけるのは実は「優しさ」なのかもしれない。
というのもAVに出演できる年齢になった女性は、既に19歳。立派なオバさんである。てゆうか、そろそろ定年で引退しなきゃいかん年齢。
芸能界には20歳以上の女性は大勢いる!
なんて勝ち誇った様子で鼻息が荒くなる人たちは多かろう。実際、中年女性とゆうかオバさんだって立派に仕事してる。いま話題の東京タラレバ娘に出演してる、吉高大島榮倉はオバさんじゃないけど20代後半だったか。
しかしその3人は高校生の頃には、既にレプロていどの有力芸能事務所には所属していたんじゃなかったかな? 高校生の頃には既に売れてたし、売れてなくても有力芸能事務所に入れてもらえる実力があった。
19歳以上になって売れた女性芸能人って、若い頃から有力事務所にいたけれど、若い頃は売れなかったってだけなんだよね。そもそも若い頃から有力事務所に所属できなかったような、ダメなコたちは1人もいない。
だけどAVに出ないかと声をかけられる女性って、中学高校の6年間に何の実績もだせず、しかも有力芸能事務所に所属すらできてないわけだ。レプロにすらお声がかからなかったわけで。
6年間も結果を出せず、6年間も誰からも期待されなかった(有力事務所から売れると期待されなかった)女性が、19歳になったとする。あと6年間がんばるとして、25歳か。25歳までに売れると思う?
売れるわけないよな。
あと6年がんばって売れるコは、中学高校の6年間に売れてるはずだ。
だけど現実として売れてない。
てことは今までの調子で6年間がんばっても、実はダラダラすごしてるだけでがんばってはいないわけですよ。何か思い切った変革をしないと無理。それが頑張るってことなわけで。
「きれいでかわいいことで、がんばりたい」
なんて調子じゃダメなわけ。だってきれいでもかわいくもないから、過去の6年間がダメだったわけで。
「女優や歌手は無理だったんで、一念発起して女お笑い芸人めざしますか。ネタつくろ!」
なんて、一念発起して、汚れ仕事でもいいから仕事が欲しい……ってタイプの女性は、最初からバラエティ枠で奮闘してそうな気がするのだ。かわいいことして売れなくて6年、そしてそのままかわいいこと継続して6年。もちろん売れない。
そんな25歳の女性、東京都中野区には腐るほどいますよ。
フリーターしてたり、キャバ嬢やってたりしながら、芸能っぽいことしてるコたちなんだけどね。芸能仕事なんてあるわけないから、だらだらとアメーバブログの更新ばかりやってるコのことだけど。自撮りの投稿したりとか。それすらサボりがちだったりするし。
そんな6年間を全く無駄に過ごす、セルフプロデュース能力ゼロのどんくさい女性に対して、「AVに出ない?」と声をかけてあげるのは優しさだろう。芸能人として登場することのなかった雑誌やテレビに、AVギャルとしては登場できるわけだから。
元アイドルなのにAVに出てることを嘲笑された紗倉まなが、「後ろのほうで踊ってたアタシの名前をあなたは知らない。でもAVギャルのアタシは知ってるでしょ?」とド正論を吐いて激昂していた。
いいこと言うな、その通りだよ。
バイトしながらブログの更新と自撮りの投稿ばかりする6年間よりも、AVに出る6年間のほうが「芸能人っぽい」時間を過ごせるのは間違いない。あくまで「芸能人っぽい」だけで芸能人ではないけれど。
そう考えると、「AVに出ないか?」と声をかけるのは、「優しさ」以外にはありえない。だって6年間を無駄にすごすに決まってるし。彼氏とできちゃった婚するのは、まだマシな方なわけで。
私の知る限り、いい歳になって売れたのは、壇蜜・橋元マナミ・片山萌美・吉田羊の4人くらい。壇蜜と橋元マナミは脱いだし、片山は乳首見せするしないで粘っている状態。そして高校生の頃の橋元マナミは天下のホリプロ所属である。吉田羊は脱いでないけどな。
中学高校の6年間に何も結果を出せなかった女性が、飯島愛や蒼井そらを目指してAVに出てたらイテぇと思わざるをえない。しかし脱ぎもしないで吉田羊を目指してるとしたら、飯島愛や蒼井そらを目指すこと以上に寒いだろう。
どっちも寒いのだから、無名なまんま6年すごすよりも、AVに出て有名になる6年の方が濃密な時間をすごす方がマシなのかもしれない。
そう考えてくと、AV出演「させてあげる」のは、「優しさ」なのかもしれないという、私の主張はあながちはずれてはいないってこと、わかっていただけるだろうか?
極端なピンハネだったり、法外な違約金だの、出演強要だのは論外だけどな。