読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

女性ライターが死んだ

 女性ライターが死んだ。

 その後の反響を見て、色々と考えてしまった。前から性格が悪いと思ってたU女子は彼女を嫌ってたようだし、売れっ子サブカルライターのY氏は彼女の文章を評価していた。ヨイショかもしれんが、私にとっては意外なことだった。

 自分が全く評価していないライターが、ネットの風評の世界で爆発しているのを見ると、なんだか気になってしまう。紀伊国屋書店新宿店に出向き、奥付をチェックしてみた。初版のみで増刷がかかってる様子がない。代表作はさすがに増刷だろうが。

 出版社をチェックすると、中堅と零細どまり。大手出版社はない(代表作は違う)。それで初版どまりとなると、1万部を印刷してもらってるライターではなさそうだなあ。

 彼女は売れてなかったのだ。少なくとも代表作以外は。

 だけどネットではちょくちょく名前は見てたし、雑誌仕事は精力的にこなしてるようだった。売れてるライターという認識だった。

 整理しよう。

 彼女の書籍は売れてなかったのだ。瞬間最大風速的に代表作は売れたが、それ以外は鳴かず飛ばず。大手出版社の編集者が、書籍を出したくなるようなタイプではなかったのである。

 だけどSNSではよく話題になるライターではあったのだ。話題にしやすいネタを扱ってたし、ネット民もよく食いついた。しかしネット民は彼女の本は買おうとは思わなかった。魅力がなかったのだ。

 ネット媒体での仕事が多かったから、引用されやすく拡散されやすかった。知名度そのものは高かったから、雑誌仕事やコメント仕事のオファーも多かった。しかしそれらを「まとめて一冊にしましょう。売れますよ。いや、僕が売ってみせます」という担当編集者は現れなかったのだ。

 ザマァ!

 と言いたいわけではないよ。彼女はあれだけ売れてるように見えて、SNSの話題にもなっていて、それなのに大手出版社から声はかからず、増刷もかからず、書籍の売上アップにもつながらないのはよくわかった。

 それで、私はどうすればいいの?

 なんて悩んでしまうわけである。ネットで話題になるけれど、刺さらない文章だったからそうなったというのはわかる。読書家の人々を「一冊にまとまったものを読みたい」と思わせる特別な何かはなかったのだ。

 でも刺さる文章にしようと、踏み込んだものを書いても炎上するだけだよな(笑)。

 炎上してコメント欄が荒れて、それだけ。

 どうすりゃいいのと(笑)。

 彼女があれだけやっててダメだったのに、今さら私が何をやればいいのかさっぱりわからんのである。

 「とりあえず、はてなブログでもやるかあ……」

 何の作戦もうかばないまんま、とりあえずブログを始めてみた。自分で読み返すたびに、チラシの裏じゃダメなのかよ? と首かしげてしまうが、しばしおつきあいいただきたい。

 私が売れっ子になるまで。